「飲食店の売上は、店長次第で20~30%は変わってくる」と言われています。それぐらい店長の役割は重要で
あり、だからこそやりがいのある仕事であり、また悩み事が多い仕事でもあると思います。
飲食店においては「スタッフのモチベーション」というのものが、売上に大きく関わってきます。ですから、店長の
マネージメント次第でスタッフのモチベーションは大きく左右されますし、スタッフのモチベーションが低くなるか
らこそ、店の売上が低下するとも言えます。
その点から言っても、店長の仕事の最も重要なことは、「スタッフの動機付け」ということが言えるでしょう。極端
な話ですが、細かい店長業務ができなくとも、スタッフのモチベーションを上げるのが得意な店長がいれば、そ
の店の売上は割といい場合が多々あるものです。
それが、「リーダーシップ」が優れているということに繋がるのですが、では、「リーダーシップ」を発揮するために
重要なことを考えてみましょう。
その最も重要なことというのは、スタッフに対して「しっかりとしたゴールを示すこと」です。もう少し分かりやすく
言えば、「店の進むべき方向性や方針」、あるいは「自分はこんな店を作りたい」という店が進もうとする方向性
を示すことです。
チェーン店の場合であれば、本部がこういったことをほとんど決定しますが、ただ、自分の方針はしっかりと部
下に伝えるべきでしょう。
・私は、スタッフが元気で働くような店をつくりたい
・私は、スタッフのみんながお客様の顔を覚えて、「お客様」ではなく、お客様に「名前」で声をかけることがで
きるような店をつくりたい
・私は、クオリティの高い商品を提供し、お客様から「いつもここの料理は美味しいね」と言われるような店を
つくりたい
このような感じで、「自分の意思・思い」をしっかりと伝えるのです。
部下はトップの顔を見て仕事をするものです。トップが何を望んでいるのか、何をやりたいのかを知りたいもの
です。逆に、何を望んでいるのかが分からなければ、部下は何をしていいのか、何をすれば評価されるのか、と
不安になってしまうのです。
ですから、自分の店作りの考え方などをしっかりと話すことで、こういった部下の「不安」を解消することが重要
になってくるのです。その思いが分かれば「この店長に協力してあげたい」という気持ちになってくれるのです。
店長として大事なことは、スタッフに「いい気持ち」で仕事をさせることです。ですから、「どうやって動かそう
か?」ではなく「どうしたら、スタッフは動いてくれるか?」と考えることが大事なのです。
そのためにも、まずは、自分の思い(自分が作りたい店作り像)をしっかりと部下に伝えることで、部下に進んで
もらいたい方向、「ゴール」を明確に示すことが重要になってくるのです。
リーダーシップ不足を感じている店長さんは、まずは「自分が作りたいお店作り像」をスタッフ全員に発表してく
ださい。そして、それは単に口だけではなく、紙面にまとめいつでもスタッフが意識できる状態をつくるようにして
みましょう。
それをみんなに意識させることができれば、店長の判断基準が明確ですから、スタッフは自然と働きやすい状
態になるはずです。特に、接客や商品つくりなどに関しての自分の考えをまとめるといいでしょう。
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